一昨年の12月にGo to キャンペーンでお安く宿泊できることで10周年を待ちきれず、
1年3ヶ月前倒しで京都星のやに行ってから、
本当の10周年を迎えるこの3月、
界シリーズ初めての北海道が1月オープン、
先行予約開始という知らせにいてもたってもいられずに
界ポロトに行ってきました。
フィリアの周年旅行では、星野リゾートの温泉旅館「界」シリーズに泊まるのが伊藤ホメオパスとの
お楽しみになっており、これで「界」9つ目です。
これまで、私の中でのランキングが
1位 熱海(現時点で改築により長期閉鎖中)
2位 箱根仙石原
3位 出雲
4位 加賀
だったのですが、
北海道の界ポロトは、それらを抑えて圧倒的1位となりました。。
「帰りたくない」宿、「また行きたい」宿、、
それは界ポロト!
北海道の南、白老に位置するポロト湖に接して建てられています。
アイヌ民族が多く住んでいたことから、
アイヌ民族の博物館も昔からあり、
博物館は数年前に立派な施設「ウポポイ」に生まれ変わりました。
界ポロトのお隣です。
お部屋は露天風呂付きにしました。
仙石原での経験から、
露天風呂付きの客室だと最高の怠惰な休養ができることがわかりました。
お風呂に入ってうとうと、出てうとうと、食べてうとうと。
界オリジナルの作務衣ルックで化粧もせずに、人目も気にせず、
ただひたすらに、だらだら&うとうと&ポカポカできるのです。
もうこの目的のために働いて生きる、
という位にこの過ごし方が気に入ってしまいました笑
さて、部屋の露天風呂からは、
ポロト湖の景色と、
界ポロトのシンボルとなっているアイヌの建築様式からインスピレーションを得た
円錐形の大浴場の建物群が見えます。
空を眺めていると、野鳥の長い長い隊列が、形を変えて飛んでいったり、
凍結した湖面の遥か彼方に、野生動物が恐る恐る湖面に載って、また去って行ったりするのが見えました。
呼吸をする度に、冬の北海道の美味しい空気が肺をお掃除してくれます。
温泉のお湯は、珍しいモール温泉というもので、藻などの堆積物からできているアルカリ泉で、
お肌がつるつるになりました。
黒っぽくちょっと石油のようなにおいがするのも気に入りました。
大浴場は
室内から露天風呂に続くつくりになったぬるめのお湯と、熱めのお湯があるお風呂と、
円形のドーム状で天井に丸い開口部があり、
聖堂のような気分で瞑想できるお風呂がありました。
露天風呂はインフィニティープールのような作りになっていて縁が見えず水が流れ落ち、
夜中に入っていると漆黒のどこまで続くともしれない水面と、
闇に浮かぶライトアップされた印象的な建物の三角形の突端が
ゆけむりを出しながら青く光るのが見えて、
とても神秘的でした。
円形のドーム状のお風呂の方も、早朝に一人で入っていると、
なんだか修道院の小礼拝堂にいるような瞑想的な静かな精神になれ、それなのに温泉の温かさでのんきで楽ちんな心地も同時に味わえるような、
お得な入浴体験ができました(笑)。
初日の夕食は、陶器で作家さんが一体一体手作りしたという黒い熊が添えられた先付でスタートしました。
北海道の味覚づくしでとっても美味しかったです。
10周年のお祝いのプレートの載ったデザートをご用意してくださいました。
写真も撮っていただき、
翌日二つ折りの写真立てに入れて二人分プレゼントしてくださいました。
ありがとうございます!
朝食も手作り豆腐やヨーグルト、お魚など品数が多く、ご飯が進む山海の珍味もたくさん載っていて
普段朝食を食べない私も嬉しくてたくさん食べてしまいました!
ご当地楽、という名のアクティビティーでは
アイヌのお守りを教えてもらって作りました。
紙を折って六角形にした中に、
アイヌ民族が魔除けとして用いてきた植物
「イケマ」、そして
カレンデュラや
シラカバの葉、
などを入れます。
かわいいお守りができました。
ラウンジにはアイヌの生活様式にヒントを得た
暖炉があり、火が燃え続けています。
炎のゆらぎを見つめていると心が静かになり、
いつまで見ていても見飽きません。
背景には雪景色と湖。。
最高すぎて、もうたまりません!
以前、電気であたかも火が燃えているように表現された電気ストーブを買おうとしていたら、
既に持っている友人から
「炎の形の連続パターンにだんだん慣れてくると、
つまらなくなってくる。」
と言われてました。
形をどんどん変えて決して定まらないからこそ、
炎も、水面も私たちの心を捕らえて離さず、
いつまでも見飽きないのでしょう。
2泊したのですが、
2日目には、
隣接する「ウポポイ(民族共生象徴空間)」という名のアイヌ民族の国立博物館を訪れました。
広大な敷地にきれいな立派な施設が建ち並び、
アイヌ民族の美しい衣装や装身具や祭祀などの文化の紹介から、
現代に活躍するアイヌ民族の紹介など、
とても興味深い内容でした。
屋外には宿の部屋からも見える、チセ(アイヌの伝統家屋)が並んでいて、
中では語り部のお話を聴けたり、紙芝居を見られます。
アイヌの彫刻や手芸を体験する棟もありました。
界ポロトは
本当に素晴らしい立地、素晴らしい施設、素晴らしい温泉でした。
界熱海の再開を心待ちにしているものの、
こちらに再訪するのもいいな、と思う位、近いうちにまた訪れたいです。
すてきな旅をニンジンに、毎日を大切に生きて、これからも頑張ります!