年明け早々に離婚し、
4月には息子が大学生となり独立
4月末に今のマンションに引っ越して
一人暮らしを始めました。
一人暮らしをするのは
実は初めてです。
この年になって、
いろいろ経験することができ、
人生ていろんなことが起こるものだなあ〜、
学ぶことがいろいろあるなあ、
としみじみ思います。
実感するのは
「失うかもしれない」
とか
「失っていく過程」
というのが
一番つらいのであって、
失ってしまったら
後は始まっていく一方、
増えていく一方、
ということです。
在ったもの、
持っていたものは、
本当に自分に合っていたのか、
疑わしい。
実は無理していたのではないか。
今になって
実は縛られていたと
実感するのは
好きなように行動していたお前が言うか?と
言われそうですが
「良妻賢母」の重圧。
子どもをちゃんと育てたい。
子どもに良い教育環境を用意したい。
子どもにとって恥ずかしくない母でいたい。
とか、
婚家の親族とちゃんと、
感じよくおつきあいしなければ。
という気持ち。
小学校や中学校の保護者会やPTA活動で、
その場で浮かない普通な感じの
母親ってこんなかな、と頑張って擬態し、
参加していました。
(バレてたと思いますが)
子どもやダンナさんの話題とかって、
興味なくても。
(「その人」自身の人生や興味あることの方が聴きたい!)
大学付属高校の保護者会やお母さん達とのお付き合いも、
少しでも品ある雰囲気で(笑)
浮かないよう、
微笑を浮かべて擬態。
こうした経験のおかげで、
何通りもの擬態のワザを身につけ、
その場その場で大して無理せず、
その場にいる人に不安や違和感を与えない程度に
演じられるようになりました。
これって開き直ればとても楽しかったです。
そしてそれなりのウマの会う人との出会いもありました。
そもそも人間は、
たくさん生まれ変わって
いろいろな人生を経験するものだと信じているので、
妄想過去世ですが、
イタリアのおっさん修道士だった自分が、
結婚したり、母親になったり、
母親としてのつきあいや、いろいろな場面を経験するって
珍しい!
(産んだ!?授乳した!?育てた!?
オッサンなのに超珍しい)
人生が珍しい経験や新しい体験ができ、
新しい景色を垣間見ることができる
観光旅行だと思えば、
そんなに向いていない母親業ですら、
珍しくて楽しい時間でした。
さて、
今の自分の心持ちは、
「自由」
「年季が明けた」
「ある修行期間の修了」
というもの。
どこの藩にも属さず、
どこの殿にも属さない、
素浪人の感覚です。
着流しに草履の気分です(わはは)
これからも、
流れ流れて、
その時々に必要な修行をしながら、
珍しい今回の人生の
体験旅行の残りを
楽しみたいと思います。
なんとなしの夢もできました。
年とったら、
大好きなインドシナ半島と
日本を行ったり来たりして
暮らしたいなあ。
そのためにタイ語も
以前よりも本気で、
勉強を始めました。
ついでに英語、イタリア語、韓国語も
また勉強し始めました。