ポリオはポリオウイルスが口から侵入し、のどや小腸の粘膜で増殖して発症するものといわれています。
症状は発熱や頭痛で、重症化するとウイルスが運動神経を破壊し、手足の麻痺が残り、中には死亡する例もあるというので、日本では戦後の混乱が残る中、親たちの求めもありワクチン投与が実施されるようになりました。
この経緯について私もニュース映画で見たことがあります。
しかしながら、戦後の混乱期から大きく衛生状況や栄養状態も改善するにつれて、自然界のポリオウイルスによる感染例はほとんど見られなくなる一方で、
ポリオの生ワクチンによる1次、2次感染による発症が主な感染原因になりました。(生ワク投与後の乳児のおむつを替えた家族の発症など)
ポリオワクチンを摂らないより、ポリオ生ワクチンを飲んで日が浅い子と遊ぶ方が危ない、という笑うに笑えない話も聞かれていました。
海外では生ワクチンから不活化ワクチンに変わった一方で、日本では依然として生ワクチンが続き、厚労省が不活化ワクチンに切り替えると発表してからも実際に導入されるまで10年近くを要しました(生ワク業界保護のため、とも言われています)。
この中でも生ワクチンによる1次、2次感染被害が相次ぎ、国に認められたケースでも20例ばかり、患者団体の訴えではそれ以上の症例があるといわれていました。
保護者の中では自費にもかかわらず自主的に不活化ワクチンをわが子に接種する動きがある一方で、
不活化ワクチン導入まで接種を控える動きが出てきたため、マスコミ、保健所などでは「生ワクチンでも控えるのは危険」とのキャンペーンを行ったりと、現場では混乱をみせていました。
そんな中、今年の9月、満を持して「待望の」不活化ワクチンが公費導入されたわけです。
しかし、早速事故例が報告されています。
【参考記事】
「不活化ポリオ予防接種、19日後に乳児死亡」
ポリオ(小児まひ)予防の不活化ワクチンの接種を受けた乳児が、接種から19日後に死亡していたことが24日、厚生労働省への取材で分かった。不活化ワクチンは9月に導入されたが、接種後の死亡例は初めて。厚労省によると、接種から時間がたっていることなどから、接種した医師は、死亡との因果関係はないとみている。
同省は29日の検討会で因果関係などを議論し、専門家の評価を求める。
同省によると、死亡したのは生後6カ月〜1歳の女児。9月上旬、不活化ワクチンの接種を受けた。18日後に鼻血、嘔吐(おうと)した後に心肺停止し、翌日に死亡した。製造会社が同省に報告した。嘔吐で食べ物などが誤って気管に入った可能性もあるという。
予防接種を巡っては、日本脳炎ワクチン接種後の死亡例が2件続けて報告されている。
(日経新聞2012年10月24日夕刊)
早速火消しの動きが出ています。
【参考記事】
「ワクチンの安全性に重大懸念なし
ポリオ不活化などで厚労省検討会」
9月に新たに導入されたポリオ(小児まひ)不活化ワクチンで初の死亡例が報告されたのを受け、厚生労働省の検討会は29日、報告内容を精査した結果「ワクチンの安全性に重大な懸念はなく、現時点で何らかの対応を行う必要はない」との見解で一致した。
厚労省によると、死亡したのは1歳未満の女児。接種から18日後に鼻血や嘔吐の症状が出て呼吸が停止、病院に運ばれたが低酸素脳症のため翌日死亡した。検討会は、かなり時間が経過してから症状が出たことなどを踏まえ「接種との直接的で明確な因果関係は認められない」と判断した。
(共同通信2012年9月29日)
「関係ないです。はい、終わり!」と言われても、わが子が死んでしまった親御さんにしてみたら、後悔や悲しみをどこにもっていったらいいのか・・・というお気持ちでしょうか。。。
「思い当たる節」を消去法でやっていったら、予防接種しか残らなかったとしても、やはり「関係ない」といわれたらそれで終わりなんでしょうか。
私自身、子どもに予防接種は受けさせていませんが、もし現時点で予防接種どうしよう、と思い、この報道を見たら、
「関係ない」と言われても、
「君子危うきに近寄らず」
「ロシアンルーレットに子どもを参加させたくはない」
と思って接種しないと思いますが・・・。
予防接種については、接種を推奨するスタンスの情報のほうが圧倒的に目に触れる機会が多いのですが、いろいろなソースからの情報を自ら求めに行って、よく勉強した上で、
ご自身で接種するか、しないかを決めてください。
1994年の法律改正により、法律上接種することが義務なのではなく、
「接種する努力をする」ことが義務になっていることは、
あまり知られていません。
参考になるサイト
→
知られざる”ワクチン”の罪
予防接種からの影響とみられる症状には、
ホメオパシーがデトックスのサポートをします。
ブログ関連記事
→ほめでいこうよ「
日本脳炎ワクチンについて」