映画「風立ちぬ」を、おっと、むすこ、私の両親の5人で観に行きました。
今回、父が行きたいと言うので、珍しくみんなで行くことになりました。
父から聞いて初めて知ったのですが、
亡くなった私の祖父(父の父)は戦前に、
愛知県の三菱重工業で
この映画の主人公の堀越二郎さんのもと
ゼロ戦をつくっていたのだそうです。
アメリカ軍の戦闘機の偵察にフィリピンに派遣されたこともあったそうです。
また、戦闘機に用いる鋲の仮止めの機械などの特許を取ったりもしていたそうです。
子どもだった父は当時工場の近くに住み、映画にあるように戦闘機の試験飛行のため工場から牛が台車で運ぶ様子をしょっちゅう目にしていたそうです。
また、祖父は家で堀越二郎さんの話をよくしていたそうです。
そんな父の懐かしい思い出と、おそらく天国の祖父母が、
今日の一家勢揃い鑑賞会をお膳立てしてくれたのかもしれないな、と思いました^^。
話は変わって
宮崎駿さんは、ホメオパシー的に言うと
「結核マヤズム」的
な世界観を映像にすることにかけては第一人者だと思います。
今回の「風立ちぬ」は、主人公が恋に落ちる女性が結核で、サナトリウムに行くなど、いつもに増してドンピシャです。
そして、空に高く飛翔したり、海外の飛行機技術者に憧れたり、プラトニック的な恋愛の描写など、リアリズムの追求というより、ファンタジックなストーリーや演出も、
とても結核マヤズム的です。
「疥癬」「淋病」「梅毒」と、
ちょっとただならぬ名称が並び、
知らない人はたじろいでしまいかねない
ホメオパシーのマヤズム理論ですが、
「結核マヤズム」は、全マヤズム中もっとも美的要素が強いものです。
このマヤズムが優性になると、
目がキラキラとし、存在全体に透明感が増し、精神的に研ぎ澄まされ、
高尚なものや美的なものを求め、
外国、ここではない何処か、空の旅、高い山、などに憧れます。
そして、結核などで重篤な状況に至ったとしても、死ぬ直前まで希望に満ちた様子で
「治ったらこんなことを学びたい、あんなところに旅したい。」
などと、希望を持ち続けるといいます。
明治から戦前にかけての日本は結核に罹る人が非常に多く、
国として「結核マヤズム」が優勢な時代でした。
そのため、ほのかにきらめく美意識が薫る芸術、プラトニックな恋愛文学などがたくさん生まれました。
現在では、日本はすっかりアメリカナイズされて、
「淋病マヤズム」が優勢な文化になってしまいました。
「淋病マヤズム」文化は、よりキラキラギラギラ、装飾ゴテ盛り、色気ムンムン、と、欲望過剰な性質があります。
個人的には、「淋病マヤズム」のギラギラギトギト系より、
「結核マヤズム」的な、
ほのかで高い精神性を求める、
プラトニックな美的世界の方が好みに合います^^
宮崎駿監督は、日本の古き良き「結核マヤズム文化」を守る最後の巨匠なのかもしれません。
宮崎駿監督の作品に声で出演する、西島秀俊さんや、
神木隆之介くん、野村萬斎さんも、
個人的には「結核マヤズム系」に分類される、大好きな俳優さんたちです^^
そして「結核マヤズム系」男子好きとしては、
映画の中で帝大生の二郎さんがマフラーを巻いている姿が
ジャストミートでした(#^^#)
【お知らせ】
8月4日(日)ホメオパシー基礎セミナーは、
満員になりました。
次回セミナーは9月15日(日) 1時〜を予定しています。
(内容未定・決定次第お知らせします。)