コリアンダー(パクチー・またの名を香菜)や、セロリは
セリ科の植物です。
独特の強い芳香があり、ハーブ、香辛料として用いられることが多いです。
ほかには、
セリ、ミツバ、アシタバ、ニンジン、フェンネル(ハーブティーによく使われます)、ディルなどがあります。
ホメオパシーでもセリ科のレメディーに
Cicuta(セキュータ)と
Conium(コナイアム)があり、
脳や神経、麻痺との関わりで用いられることが多いです。
今回は、この二つのレメディーについて紹介します。
Cicuta セキュータ (ドクゼリ)
脳や神経との関連が深いレメディーです。
痙攣やてんかんによく用いられます。
頭部の外傷による影響の症状にも用いられます。
子宮の中の状態や出生時の問題から脳や脊髄に障害が及んだケース、
中でも斜頸に用いられることが多いです。
精神的には社会からのひきこもり状態、人に対する信頼が欠如している傾向があります。
非常に毒性が強いシキュートキシンという毒素を含み、元の植物を摂ると少量でも凶暴になり、唾液を流して死に至るといいます。
(レメディーでは問題ありません)。
中世ではコナイアムと共に魔女の軟膏と呼ばれ、
魔女が空を飛ぶ際に使用されたと言われます。
また、これを摂った女性が譫妄状態になり、空を飛びたがった、という記述も残されています。
Conium コナイアム (ドクニンジン)
神経や筋肉、腺(特に乳房)との関連があります。
身体の一部が硬化してくるような状態を伴った麻痺や衰弱のレメディーで、
進行がゆっくり、徐々に、というのが特徴です。
多くの毒素を含有し、主なものにガンマコニセインがあります。葉や花に特に多く含まれます。
古代ギリシアのソクラテスはこの植物を摂って死んだという説もあります(異説もあり)。
めまいや眼瞼が下垂するような症状にも用いられます。
動いている物を見たり動作から症状が悪化します。
精神面では人との交流を避け一人を好む傾向があります。
光から症状が悪化するので明るい所を嫌います。
性的なものを極端に避け、まるで修道士、修道女の様な暮らしをする、
あるいは老人になってから性的な事に固執する、
といった、性的にどちらか極端になる傾向にも考慮されます。
性的能力低下(インポテンツ、不妊)や、無月経にも用いられます。
ちなみに・・
ツーカーなホメオパス仲間の間だけ(?)で通じる用語というのがあるのですが、
「コナイアム状態になる、もしくは、コナイアム化する」
というのは、人との交流やワクワクすること、異性にときめくことを避けて堅苦しい思考に閉じこもり孤独になっている状態をいいます。
「コナイアム爺さん」
というのは、俗に言う〇ロじじいのことです(失礼!)。
年をとっても枯れるどころか以前よりエッチなことへの関心で頭が一杯になっているお年寄りのことをいいます!
(^^;)
相談会のレメディーは、いろんな症状や観点から選択されますので、
クライアントの方でコナイアムが出ても、
「私は堅苦しく楽しみを遮断する人間だと見られたのか?」
「私は〇ロじじいと思われたのか?」
などと誤解しないでくださいね。
違いますから!!(^^;;;)