韓医学ドラマ「亀厳ホジュン」
をみています。
韓国ドラマは長編が多いのですが、このドラマもこの日で第63話。
平日毎日会っているので、韓国医学史に燦然と輝くホジュンさんが、
まるで親戚の人のように親しく感じられ、ハラハラドキドキしています^^
さて、紆余曲折を乗り越え科挙に合格し、王宮の内医院(ネイウォン)に入ったホジュン。
しかしかつての師匠の息子、ユ・ドジはホジュンより先に内医院に入り、高官の娘と結婚した事により着々と出世街道を歩むのですが、ホジュンに嫉妬し、いろいろと嫌がらせをします。
また、中間管理職の間にはびこる賄賂や不正をホジュンが指摘することを嫌がり、上司も足を引っ張ろうとします。
その結果、首席で合格したにも拘わらず、出世コースの王族専属部門ではなく、皆が嫌がる恵民署(ヘミンソ)に配属されることになります。
恵民署は貧しい人々の医療施設なのですが、ここでもホジュンは一生懸命仕事に励みます。
一方、貧しい人たちが大勢押しかけるので、重病の人でも何日並んでも診てもらえず、
ホジュンの家にまで貧しい病人達がつけてきて診療を頼むようになってしまいます。
本来、職場外での診療は禁止されているのですが、
病人達の苦しむ様子を見て、無償で診察をするようになります。
しかしそのことを、不正を指摘された上司の差し金で告げ口され、内医院の医師全員が集まる前で長官から叱責を受け、罰を受けることになります。
その罰は、なんと、
中門と政丁、という離れた場所を1000回往復し、それぞれの建物に掲げられた額に書いてある言葉を音読する、という、現代では考えられない過酷なもので、周囲の人たちは
「300回で死んだ者もいる。」
などと囁き合います。
急に「巨人の星」のような展開になってきます・・
(^^;。
皆が、達成などできないだろうと思いつつ、その夜は上司を初め、先に帰宅してしまいます。
翌朝、長官が出勤してきて、
当然ホジュンが音を上げたと思い
部下に尋ねると、
まだ続けているとの答えに驚愕します。
そして、何度も倒れ、ぼろぼろになり、這いつくばりながらも、最後は亡き師匠のことば
「真に患者の為を思い、患者の為に命を落とすこともいとわない心医になれ」
を思い出しながら、1000回達成してしまいます。
この苦難に耐えながらも、師匠の言葉通りの心医を目指します、と誓うホジュンの姿に心を打たれました。
治療家を志す私にとっても、本当に頭が下がります。
それと、
ホジュンが1000回読み上げる額の中に
「調摂修養(チョソプスヤン) 薬石次之(ヤクソクチャジ)」
という言葉がありました。
その意味は、
「身体にとって最も大事なのは摂生(せっせい)である。身体にとっても薬と鍼は二の次である」
どんな薬や鍼でも、普段から摂生を心がけることには及ばない、
というもので、この言葉からも大切な事を教えられました。
大好きな韓国ドラマを見ながら、良いことをたくさん教えてもらって、
本当にありがたいなあ、と思う毎日です!^^