ある朝、中央線快速に乗ろうとしたら、
広告ラッピング電車で
「受験トッパストッパ エクスプレス」
と書かれていました。
ストッパというのは
急な下痢のようなお腹の渋りが来た時の薬です。
ストッパのウエブサイトでは、この電車に偶然乗れたら、受験に合格できるかも!?と書いてありました。
(私はいいので・・・高校受験のむすこを乗せてくださいませ〜 笑)
数年前から、こうした精神的緊張からのお腹の渋りや下痢、ガス腹への頓服的な薬の広告が増えてきたように思います。
それだけ世の中のニーズが増えてきているということでしょうね。
相談会に来る方でも、若い人を中心に、
学校や職場に行く前の電車や、
人に会う約束を前にすると急にお腹が痛くなり、
下痢をしてしまったり、
ガスでお腹が張る、
という相談を受けることがよくあります。
「腸は考える」という本が昔話題になりましたが、
腸は脳に匹敵するくらい、
思考との関係が深い臓器です。
また、脳を介さなくても自分で働く臓器なので、
ストレスや自律神経の乱れなどからの影響をダイレクトに受けてしまいがちです。
抗生物質をとったり、
白砂糖を摂りすぎたりすることからの
腸内細菌叢の日常的な乱れも、
こうした傾向を助長しているものと思われます。
さて、ホメオパシーではこうした
ストレスに起因するお腹の渋り、下痢、ガス腹のNo.1レメディーは、
Arg-n.(アージニット・硝酸銀)です。
アージニットは緊張からお腹にガスが溜まって苦しくなり、頭の方はのぼせてしまい、何も考えられなくなったりパニックになってしまう状況にピッタリです。
「失敗したらどうしよう。」「トラブったらどうしよう。」
などと、
不安の妄想が次から次へと頭を巡る状況にもとても良いです。
こういう状態の時は、グランディングしていない状態、
つまり、地に足がついていない状態です。
Arg-n.をとったことで、グランディングも促され、
外界の影響を受けにくくなり、
気持ちを落ち着けることができた、
という話はよく聴きます。
このほか、
精神的な影響から下痢をしてしまう、
という状態に合うレメディーは、
Gels.(ジェルセミウム・イエロージャスミン)も良いですね。
さて、
ストッパや、正露丸など止瀉薬は、腸管の働きを抑制する成分が含まれています。
細菌やウイルスによる下痢の場合には、
こうした薬をとってしまうことで、
本来下痢というかたちで
体外に毒素を排出しようとしていた
自然な身体の働きを抑えてしまい、
細菌やウイルス、毒素を体内に留まらせることになってしまいます。
ホメオパシー的には、
「出る物は出す」
という原則がここでも大切になってきます。
こうした、細菌性、ウイルス性の胃腸炎や食中毒からの下痢の時には
Verat.(バレーチュラム・バイケイソウ)
Ars.(アーセニカム・ヒ素)
といったレメディーがおすすめです。
また、
ストッパには
例の、
脳によろしくない
アスパルテームが含まれていますので、
この点でもおすすめしかねます。
ぜひ、受験の際には、
お腹の渋り、下痢、ガス腹、パニックあがり症に
Arg-n.
ブルブル震えたり、下痢してしまうようなら
Gels.
自信がなくなっておどおどと、挙動不審になってしまうようなら
Ambr.(アンバグリジア・竜涎香)
不安感に
Ars.(アーセニカム・ヒ素)
恐怖感からのパニックには
Acon.(アコナイト・トリカブト)
などを持参して、試験前や休み時間にとって、
乗り切ってください。
特に私は、
Arg-n.とAmbr.のコンビを受験の際におすすめすることが多いのですが、
これで受験を上手く乗り切れた話を
たくさん聞いています^^。
また、普段から腸内細菌叢を良好な状態にしておくことでグランディングにつながりますので、
サポートChoを日頃からとっているのも良いでしょう。
むすこの受験のために
私がもらってきた福岡の太宰府天満宮のお守り
おじいちゃんおばあちゃんが京都から送ってくれた
北野天満宮のお守り
近所の小金井神社のお守り
道真公天神様ゴールデントライアングル(?)
が完成!
あとちょっとだ。
がんばってくれ。